今回のタイトルですが・・・
安全整備士を受講した人もこれから受けられる人も、検索したら 「きたぁぁあああ~!!!」 って思う かもしれない?
わかんないですが・・・ だったらいいかな?なんて思います(笑)
実技講習の時間の中で進捗にあわせないといけないし・・・
「こんなことや」「あんなこと」教えたいのですが、いつも悩んでいます。
機種や形状で異なることや、もちろんメーカー特有の「クセ」というか あるんですよね色々と
知ってれば「悩むこと」や「迷うこと」がなくなると思いますので 実技講習でおこなわれる作業の
作業部位で、少し補足的な話しをしていきます・・・
間違えがあったら 「ごめんなさい!」
から、はじめます・・・
外せる部品を外します・・・ 紹介のためです!
キャスタ輪の部品ですが画像の左側の上から、「カラー」「ベアリング」「ブッシュ」になります・・・ でも!
部品の名称に関して「ベアリング」⇔「ラジアルベアリング」など呼び方が、それぞれあります
メーカーによっても呼称が異なると思いますので、ここでの呼称に関してご理解ください・・・
キャスタ輪に「カラー」を入れて、左右から「ベアリング」をはめて
左右の「ベアリング」に「ブッシュ」を入れると、フォークに取り付けれる状態になります。
参考までに・・・ 画像の右側のベアリングは髪の毛や糸などが、フォークとベアリングの間に巻き込んでいました。
だから、左側のベアリングと比較すると表面の色が異なります・・・ 判りますよね!
左のベアリングも同じ状況です・・・ なので裏面の画像になります(比較のためです)。
巻き込みの量が多いと、もちろん回転に抵抗ができます! ベアリング表面のシール部分を変形させてしまいますし
内部に入り込むこともあります。
こちらは、また別で紹介しますね!
日常の作業でこのように部品の組み替えをされることがあるかもしれませんが・・・
通常ベアリングの組込み関して、ポロっと取れるような組込みではなく専用の工具などがあります。
車いすの場合も一応、圧入とういうか? ポロっと取れる入れ方と違うので
簡単に取れて入れることができるということは・・・ ベアリングが固定できていませんので
ベアリングもいい仕事ができない状態と私は判断します、だから交換と判断します。
※作業現場で、やむを得えない場や状況はもちろんありますのでベストな判断をお願いします。
実技の講習中にキャスタからベアリングが、ポロっと落ちるシーンを目にします。
また組み付け時にネジの締め加減で回転の判断をされているのを目にしますが・・・
点検表でいうと、 「×」 → 「キャスタ輪不良」 → 「不可」 でもいいかと思います。
多少の回転の差や抵抗があるより固定するボルト・ナットの脱落のほうがリスクが高いと思います。
※ここでの回転の差や抵抗とは、微妙な差です!フリーで回して、「重たい」とか「1回転で止まる」とかそんなんじゃないです。
ナットからのネジの突起量に注意が必要
回り方が気になって 「見落としてない」 と思うのですが・・・
画像のようにナット(ロックナット)からのボルトの先端が1.5山か2山でる位必要と聞きましたが ← 理由が色々と・・・?
正確な答えが紹介できませんが、ナットとボルト先端が「つらいち」ではダメですし
ナットからボルト先端が出ていない状態もダメです!
緩み止めナットとして意味を成さないからです。
緩まないように「ロックナット」「Uナット」と呼ばれるナットを使用していますが(画像はナイロンナットと呼ばれるもの)
ナットにもしっかり役目を果たしてもらわないと、だめなので
固定を優先すべきかな?と考えます。
新品と異なり「経年変化」「劣化」それらの条件が加わる場合の、対応や判断がわかりにくいことが
「正直なところ」ではないでしょうか?
キャスタのカットした状態です。
「カラー」「ベアリング」「ブッシュ」を組み合わせると、画像のようにキャスタ内部ではこんな感じですね。
黄色でラインを入れていますが、フォークの間隔が確保されるので、画像のキャスタに関してボルト・ナットの締め加減で
回転が左右されることはありません・・・
キャスタ輪を固定するボルト・ナットをしっかり固定してもスムーズに回転します!
ブッシュが樹脂のものや、若干調整が必要な製品もありますが・・・?
ボルト・ナットはしっかり固定すること・・・
分解時にキャスタベアリングの傷みなども確認して、組み付けの際の判断をすることが必要です!
ベアリング内部に異物が入ったりして回転が正常でない場合は、固定ボルトの締め付け加減で調整するのはダメです!
新品と違いある程度使用された車いすをメンテナンスする場合は注意してください、調整対応なのか交換が必要なのか
それらを含めた点検表の記載や、それをユーザーへ伝えることまでが仕事だと思います。
車いす安全整備士の大西でした!