第38回車いす安全整備士養成講座も次の土日となりましたが・・・
皆さん準備はOKでしょうか?
川村義肢からも「〇田さん」「〇丸さん」の参加で持ち込みの車いすをチェックしてましたが・・・
コンディションが悪い車体で、介助ブレーキも効かないし・・・ あ~大丈夫かな?
スル~っと 抜けるブレーキ!
このままで調整不良になっちゃうと、かわいそうなんで・・・ ちょっと加工しちゃいましょう~!
ワイヤー交換と ← インナーワイヤーが錆びて動きが悪い・・・
ブレーキシューも硬化してダメダメだわ~(笑)
表面の加工とちょっとだけケミカル使用して・・・ ま~大丈夫でしょ!
本当は新品に交換するべきなんでしょうけどね・・・ 自己満足というか趣味の世界で仕事じゃないね~
なんて考えながら作業してましたが。
安全整備士講習中に、「中間位置にアジャスターボルトを・・・」てありますが
この中間位置ってどこ?
大体中心位置のこと示してるんでしょうが・・・ 計測する工具なんてありませんし
基準になる位置もないんですよね。
判断に困った方には「アジャスターボルトと、ナットの間に8mmスパナが入る隙間を目安にして」なんて
説明していますが・・・ ホンマか?
アジャスタボルト・・・ の登場!
ネジの長は18mmぐらい、2本のボルトはそれぞれ別のメーカーさんのボルトですが
同じでした。
ナットは3.5mmぐらい・・・ ノギスで測ってますが、多少の誤差もあるので「ぐらい」って表現してますが
ご理解ください。 あと、老眼もサービスしてください(笑)
ボルトのサイズが「M6」なので、普通のナットなら厚み(高さ)が5mmですが
5mmより薄い3.5mm? 薄口スパナになるんですよね、締め付ける際に使う工具は・・・
スパナの厚みですが、メーカーさんによりこれも多少の差もあると思います
KTCさんのスパナを利用されているユーザーさんも多いと思いますので、KTCさんのスパナを参考にすると
KTCさんのホームページが確認すると「8×10」のスパナで厚みが4.5mmで、「10×12」のスパナの厚みが5.5mm
でした。
アジャスタボルトのネジの部分の長さが18mmとして、9mmの位置が真ん中で・・・
ナットが3.5mm + 「8×10」スパナが4.5mm = 8mm
「10×12」スパナだと、3.5mm+5.5mm=9mm すんごい!
で! どこ基準?
画像はバンドブレーキですが、アジャスタボルト固定位置(黄色ライン)にすると・・・ いいのか?
ラインより上のねじ長が9mmでナットが3.5mmなので、5.5mm調整域がないですね。
ブレーキパネルのステー部分の厚みが、2.5mm程度なので7.5mmの調整域になります。
上下の調整域の差が、2mmどうしよう?
そんな合間に、電動ユニットから異音がする~ 確認して~と相談があります。
左側から擦れる音がする、何が原因かな? 操作してみると「シュル」「シュリ」と操作方法で不定期に聞こえます。
軽い音で、ユニット内部からの音と異なります。
介助ブレーキのシューが引きずるような音ですが・・・ でも介助操作ブレーキは取り付けしていません?
「秒殺」 なんちゃって!
画像の向きがおかしくてごめんなさい・・・ タイヤのリムラインがズレててホイルを回すとぶれるので走行時に
アルミ泥よけの固定ボルトの先端にタイヤが接触して共鳴するというのか、泥除けや固定ステーからの音になって
聞こえてました!
ボルトを短いものに変更して、タイヤも調整してOK!
ユニットから異音が~なんてメーカーさんに送ったら、また怒られるとこでした。 ← 私はちゃんと確認してから送りますよ(笑)
やっぱり、これか?
中間位置って目安なんで、突き詰めることもないのかな? と勝手にお終いにしちゃいますが・・・(笑)
目視より、なんか基準になるモノがあれば良いと思います。
「大体で左右あわせました」と「〇〇を基準に左右あわせました」では違うと思うのですが
冶具があればいいかも・・・ でもアジャスタの調整なんで、スパナの厚みの確認で良いんじゃないでしょうか?
〇田さん、車いすつぶさないでね~ ちゃんとセッティングしたから(笑)
受講する皆さんもがんばってくださいね~
車いす安全整備士の大西でした!