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KAWAMURAで働く

KAWAMURAで働く人たち

KAWAMURAを支える社員たちのインタビューを掲載しています。

義肢装具士

千原駿 さん

2021年入社

義肢装具士

久家春子 さん

2009年入社

義肢装具士

坂谷威 さん

2009年入社

義肢装具士

藤本涼花 さん

2021年入社

義肢装具士

天竺俊太 さん

2006年入社

嬉しそうに歩く姿を見せて下さったお客さま
その姿にやりがいと達成感を感じました

義肢装具士

千原駿 さん

2021年入社

川村義肢への入社理由

高校在学中にラグビーを通してお世話になった理学療法士の先生から「義肢装具士」という仕事を教えていただきました。工業高校だったので、モノづくりと医療、その両方に関われる仕事であることに魅力を感じ、養成課程のある大学に進学しました。

川村義肢を選んだのは、まず、国内最大規模の義肢装具メーカーであるということです。当社の強みは、義肢装具の他にも車椅子、福祉用具、介護保険、住宅改修、人工ボディ、補聴器、ストーマ、シューズショップなど幅広く事業を展開していることです。

実際に入社してみて実感していますが、各有識者との連携が容易に取れることにより、お客さまへの案内や提案がすぐにでき、どんな需要にも柔軟に応えることができます。社内には、これまで積み上げてきた膨大な知見があり、どんなことで悩んでも的確な助言をいただけて自分の成長が感じられる職場です。

現在の仕事内容

現在は主に急性期病院と回復期リハビリテーション病院を含めた7つの病院に曜日別で定期参院しています。

割合的には急性期病院3割、回復期リハビリテーション病院7割といった感じで私は回復期の病院に行くことが多いです。

最初は先輩に同行しながら仕事を教えていただき、少しずつ担当を任せてもらえるようになったので、不安はありませんでした。

私が義肢装具士として特にやりがいを感じているのが回復期リハビリテーション病院で、お客さまの目標設定や退院後の生活を考えて、お客さまや病院スタッフとコミュニケーションを取りながら適応した義肢装具を製作していくところです。

専門職との連携を強く感じて「義肢装具士してるなー!」と感じます。

一番心に残っている仕事のエピソード

リハビリテーション病院で、初めて義足を装着するというお客さまの対応をさせていただいたときです。

製作する上で、義足にも様々な仕様があるため、退院後にどのような生活をするか、現存する身体の機能を最大限に引き出すにはどうしたら良いかなど、お客さまを含めて主治医、理学療法士、他のメディカルスタッフ、製造スタッフとコミュニケーションを取りながら義足を製作しました。

完成後、義足を装着して歩いているときに「こんなに歩けるようになるとは思ってなかった、ありがとう」と言われたときにこの仕事のやりがいと達成感を感じました。

その後も病院で会うと声をかけていただき、嬉しそうに歩く姿を見せてくれます。

たくさんの仲間がいる
だから挑戦できるし成長できる

義肢装具士

久家春子 さん

2009年入社

川村義肢への入社理由

私が川村義肢を選んだのは、義肢装具士養成校の学生時代に、臨床実習でお世話になったことがきっかけです。

学生の頃、製作が好きでしたが作業速度が遅く、想像より不器用だったことに気が付きました。臨床実習で川村義肢の製品を見たときに、自分がこのレベルのクオリティで様々な種類の義肢・装具全てを製作するのは一生かかっても無理なのではないかと感じました。

しかし同時に、この会社でなら自分が一番興味のある設計相談、適合をたくさん行えると思いました。

義肢装具の業界では、営業から製造まで全てを一人で対応する一貫製作の会社も多いですが、川村義肢は、営業と製造が専門性を持って対応する「製販分離」の業態です。

営業担当として、採型・採寸・設計相談・適合を極められるようになりたい。将来はその経験を活かして、お客さまの生活にぴったり適合した製品を開発することを目標に入社しました。

現在の仕事内容

病院に参院して、病棟で製品の納品やチェックを行ったり、不定期でクリニックやお客さまのご自宅に伺って、修理や新調対応をさせていただいたりしています。

当社には、どの分野にもプロフェッショナルの方がいるので、働きながら最新の知識を得ることもできます。

また、現在は育児短時間勤務制度を利用して9時~17時で勤務しています。

急なお休みを頂くこともありますが、周りの方々に協力して頂ける環境に感謝しています。力を蓄えながら将来的に自分もサポート側になれるようにしていきたいです。

一番心に残っている仕事のエピソード

ご自宅で更生用装具相談をさせていただいた50代のお客さまは、コロナ禍で人とコミュニケーションをとる機会が減少していること、デイサービスに通っても同年代の方がおらず、不安になったり孤独を感じたりすることがあると話してくださいました。

その後、社内で相談し、「装具ユーザーフリートークの会」を立ち上げていただきました。リモート開催にも挑戦し、設定や接続に戸惑ったり、本社への移動手段をどうするか悩んだり、課題は多いですが、お客さまが気軽に生活のお悩みをお話できるような場の大切さを実感しました。これからもそういった環境づくりのお手伝いをしていきたいです。

仕事は自分から掴みに行く
その姿勢が次のチャンスを運んできてくれるようになりました

義肢装具士

坂谷威 さん

2009年入社

川村義肢への入社理由

知人の紹介で義肢装具士という仕事を知りました。人体に興味があり、手先も器用な方だったので、挑戦してみたいと思いました。

決断に至るには、当社に「社外奨学生制度」があったことも決め手になりました。
義肢装具士になるには、養成課程のある大学もしくは専門学校を卒業し、且つ国家試験に合格しなければなりません。
当社の奨学生制度を利用すると、資格を取得するための学費をサポートしてもらうことができます。

川村義肢の社外奨学生として、養成校在学中も夏休みに製造現場でアルバイトをして経験を積むことができましたし、入社後の自身の働く姿をイメージすることもできました。
養成校で3年間みっちり学んだ後、国家試験に合格、晴れて川村義肢に入社しました。

現在の仕事内容

営業担当として、京都府と滋賀県の回復期と急性期の病院に定期参院しています。

急性期病院は、コルセットやサポーター、回復期病院では下肢装具、特に長下肢装具のお客さまを多く担当しています。

主に脳卒中を発症された方に使っていただく長下肢装具(KAFO)の製作において、当社ではデジタル化に取り組んできました。従来は石膏でモデルを作っていましたが、現在では、撮影した写真と設計情報を製造部に送信すると装具を製作できるシステムが構築されています。私はこのシステムの導入初期から、画像投影図アプリの利用にチャレンジし関わってきました。受け身ではなく、自分から挑戦する面白さを知ることができました。

また、得意先の病院のスタッフの方々に、装具に興味を持っていただくために、勉強会を積極的に開催させていただいてます。

一番心に残っている仕事のエピソード

2024年に神戸で開催された世界パラ陸上選手権大会に、リペアメントスタッフとして参加させていただきました。

様々な国の選手が、競技用車椅子の他、日常で使われている車椅子や投擲台、杖修理まで多様な機材の相談を持ち込んでこられました。

他社の方や他部署の方とチームになって、無我夢中で緊急対応をしました。国内外のパラ陸上選手と交流でき、リペアサービスの調整の技術などを勉強することができました。国際大会の独特な雰囲気を味わうことができたのも貴重な経験でした。

私が対応させていただいた中で、一番緊張したのは、義足のカーボンブレードの削り込み。これまでカーボンブレードを削る概念がなく、選手の記録にも影響が出かねない責任重大な作業をやり遂げ、大きな達成感を味わうことができました。

選手の皆さんが、本当に喜んで「ありがとう」と日本語で言ってくれたり、メダルを獲得した後、リペアセンターに見せにきてくれたりといったことがあり、いい仕事できたと実感することができました。

小学生の頃に見つけた夢を追い続けて、義肢装具士になりました

義肢装具士

藤本涼花 さん

2021年入社

川村義肢への入社理由

小学生のときに観たテレビ番組が、この仕事を志すきっかけになりました。

私はアテネパラリンピックのときに、義足というものを初めて知りました。家族が理学療法士だったこともあり、モノづくりに携われる「義肢装具士」の魅力を教えてもらい、印象に残っていたんです。そして、その翌年、テレビで動物の義足を取り上げたドキュメンタリー番組を観て感動し、突き動かされるように「義肢装具士」になりたいと思いました。以来、夢に向かって突き進んできました。

川村義肢との出会いは、大学在学中に学内で開催された企業説明会でした。卒業生である先輩社員がいきいきと仕事の話をしてくれたことが印象的でした。急性期から在宅まで幅広いサポートを行っている会社で、福利厚生も整っていると感じられたのが決め手になりました。

現在の仕事内容

主に急性期の病院に参院しています。そこで担当したお客さまは、その後、回復期の病院へ移られるので、社内の別の担当の方に引き継ぎますが、手が空いている場合は、応援で回復期病院へ参院するケースもあります。
その際に、急性期で担当していたお客さまにお会いできることがあり、頑張っておられる様子を拝見できて嬉しくなります。
お客さまの生涯をとおしてサポートできるので、とてもやりがいを感じています。

私の場合は、自宅が会社から遠いこともあり、直行直帰で参院することが多いです。終日同じ病院にいる場合もあれば、午後から応援で他の病院へ行ったり、圧迫骨折等で動けないお客さまのご自宅まで装具をお届けしたりする場合もあります。

上司は、気軽に相談できる雰囲気を作って下さり、いつもサポートして下っています。上司が代わったらやっていけるかなーと不安に思うくらい頼りにしています!

一番心に残っている仕事のエピソード

糖尿病で片足が義足で健足側に胼胝べんち(足裏のタコ)があるお客さまがおられるのですが、毎月フットケア外来に通われていて、新入社員の頃から3年間に渡って担当させて頂いています。

前任者の頃からインソールをつくっていて、今で三足目になります。なかなか胼胝が良くならなかったのですが、ようやく装具によって回復してきました。

長く関わらせていただく中で、回復の過程を見続けることができ、貴重な経験になりました。お客さまや病院のスタッフの方々とも一緒に喜び合うことができました。

義肢装具士として、お客さまの身近な存在でありたい

義肢装具士

天竺俊太 さん

2006年入社

川村義肢への入社理由

家族の勧めもあり、工業高校卒業後に義肢装具士を目指して養成校に入学しました。

そこで出会い、親しくしていた先輩方が、川村義肢に就職して活躍していたので、どんな会社なのか純粋に興味を持ったのが、最初のきっかけです。

学生時代は、自分自身にどんな分野が向いているのか探っている状態でした。川村義肢は、小児整形、急性期、回復期、生活期と様々な分野に対応していて、幅広い経験を積めそうだと思い、就職を決めました。

おかげさまで入社してからは、多くの経験を得ることができ現在に至っております。

現在の仕事内容

兵庫県阪神エリアで急性期病院、回復期病院、生活期対応を行っています。

急性期病院では、コルセット、インソール、サポーターのお客さまが多いです。

回復期病院では脳血管障害中心の長下肢装具や下肢装具、切断症例に対する義肢のお客さまが多いです。

生活期では主に回復期病院退院後、生活の中で使用されているお客さまのフォローを中心に在宅や施設対応をしています。

担当している一部の回復期病院では装具外来という形で退院後フォローに力を入れているリハビリテーション科専門医、理学療法士もいらっしゃいます。受診時に回復期で試行錯誤し納品した義肢装具が問題なく使用できているのか、実生活の中でどういった問題点が出ているのか確認できる機会もあり、いろんな視点の意見も頂戴できるので義肢装具製作の参考になっています。

お客さまの満足度は、製品の質だけでなく、担当する義肢装具士の人間性にも左右されると思っています。人間力が試される仕事です。

義肢装具士として経験を積む一方、後輩たちに、こまめに声をかけ、話を聴くようにしています。これまでお世話になってきた先輩方にしてもらったことを後輩たちへ返していけたらと思っています。

一番心に残っている仕事のエピソード

入社以来、たくさんのエピソードがあり、一番と言われると選択しづらいですが、最近印象に残っていることをお話します。回復期病院を退院後10年以上に渡って在宅生活をフォローしていた脳血管障害のお客さまがお亡くなりになられたのですが、ご家族様が、大変な中、わざわざお礼の連絡をくださいました。ご訃報に接するのは非常に残念ですが、ご連絡をいただいたことで実生活の中で少しはお役に立てる仕事ができていたのかなと思った次第です。

また、退院後フォローの中で営業行程の都合上お待たせすることがあるのですが、私のことを待つと言ってくださるお客さまもおられ、非常に有難いと思っています。

私は、入社してから現在までずっと兵庫県阪神エリアで担当しており、中には15年以上のお付き合いになるお客さまもおられます。身近な存在である義肢装具士を目標に日々対応しております。