こんにちは、暮らしいきいき館のケアマネです。
認知症の利用者さんのご家族より
「母が娘と孫の名前を間違ったので「違うよ、○○やで」と正したり、自分でしたことを人のせいにして怒っているので注意すると「そんなことしてない」って嘘をつくので、腹が立つんです!」と。
娘さんからのご相談ですが、この方とっても生真面目な方で、間違ったことが大嫌い。 白黒はっきりさせないと気持ち悪いと感じるタイプ
とても熱心にお母さんの介護をなさっています。 それゆえに、お母さんが間違ったら「しっかり正してあげないといけない」という思いがあり、一つ一つの言葉が気になって仕方がないようです。
お母さんが認知症であることや、あった事実を忘れてしまう、物を置き忘れてしまう、などは理解されていますが、「認知症でも)大事な家族の名前や顔を間違えるなんておかしい」「自分でしたことを、なんで嘘ついてごまかすの!?わざとじゃないの?」という気持ちの方が勝ってしまい、あれこれと正そうとしてしまうそうです。
指摘をされたお母さんの方はというと「なにを言われたかはすぐ忘れてしまうけど、娘にきつい口調で怒られた」という、いや~な気もちだけが残ってしまいます。
認知症が進むことで、長年親しんだ大事なご家族の顔や名前を思い出せないこともあります。
やってしまった失敗を覚えてないから「知らない」ということもあります。
そう、あるんです!
認知症は「いきなり何もかも忘れてしまう病気」ではない反面、「思い出せなくなることもある病気」です。
「娘と孫の名前を間違えたって、起きてしまったことの原因が自分かどうかを忘れてたって、、、ねえ」
私、どうやら心の中で(どうでもいいとは言いませんが、それほど大きな問題ではないんではないでしょうか?)と思ってるって顔をして、話を聞いていたようです。
介護熱心なご家族ほど、ご本人のちょっとした間違いが気にかかるものです。
デイサービスなどを利用し、あえてご本人と距離を置く、時間を共有しないようにすることも良策だと思います
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