介護するとき、されるとき, 仕事と介護の両立支援, 暮らしいきいき館
仕事と介護の両立 その②

こんにちは、暮らしいきいき館のケアマネです。

 

会社勤めをしているご家族が介護をしている場合。

「会社に行っているので、平日は介護ができない」と言われます。当たり前ですね。 

じゃあ、ご自宅でお仕事をしている方は介護が楽にできるか?といえば

そうでもないな~というお話です。

 

 

自営業の息子さんです。

「認知症のある母親が何度も呼びつけるのでお客を待たせて様子を見に行かないといけない。

忙しい時は食事すら食べる間がないというのに、そばに来るまで呼び続けるので仕方なく行くが

用事を聞くと『そんなこと自分でできるやろ~』と思うようなことで腹も立つし

客に迷惑をかけてしまい困っている」ということです。


ご本人も「店に息子がいるから呼んだら聞こえる」ということがわかっているのですね。 

そのことはわかるけど「仕事中の息子を呼びつけたら大事なお客さんに迷惑をかけてしまう」ということがわからない。

息子さんにしたら「なんでそんなことがわからんねん!」と思ってしまうのです。


それほど理解や判断ができなくなっているお母さんですが「家にヘルパーさんなんか来てもらいたない」

「デイなんか行きたない」といわれると「本人があんなに嫌がっているのやったら無理強いはできない」と

認知症の母親の介護を負担に感じながら息子さんはサービスの利用に踏み切れないでいます。

「店と介護でこのままやったら自分の体がもたない」「自分一人で介護するのは無理や」という

かなりの危機感を持っているにも関わらず、大小の無理を重ねて何とか毎日が過ごせているのです。 

ただこのような状況は長くは続きません。

悪くすれば新聞の紙面に載るようなことになりかねない、とすら危機感を感じました。

 

じつは、この息子さんには多くの助言者がいました。 

でもあまりにも情報量が多くて「複数の方法から選ぶことができない。

本人に言うたらどれもこれも嫌と言うと思う。でも本人が嫌がっていても実際デイなどに行くのが

楽しくなった人もいるとも聞いたりする」と迷ってしまわれていました。

 


「サービスの選択を絶対に失敗できない!」という強い思いを感じましたが

この場合はあえてトライ&エラーでいかがでしょう?

とご提案したいと思います。

最初はうまくいかなくても、幸いにしてお母様は「いやだ」と言われてもすぐに忘れてくださるという利点があります。

今日はダメでも明日はご機嫌麗しく「うん」と言ってくれるかもしれませんよ。

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