こんにちは、暮らしいきいき館のケアマネです。
寝起きが一人でできなくなった方の場合『特殊寝台』といわれる介護用ベッドを
介護保険でレンタルしていると思います。
背中を持ち上げたり、高さを調整したり、高機能のものだと寝返りを自動でできるものなどもあります。
中でも、一番重要な機能は高さの調整ではないかと思っています。
介護の場面では、中腰の姿勢をがとること多く、そのせいで腰を痛めていらっしゃる介助者の方が
たくさんいます。
私が介護の世界に入った20年以上前には、畳に布団で介護を受けている方が多数いらっしゃいました。
何年も寝たきりの状態で布団を替えられることもなく、汗やら尿やらでぐっしょりとした布団の上に
布団を重ねて寝ている、なんて方がごくあたり前にいらっしゃったことを思うと、病院で使っているのと
同じ機能の介護ベッドを自宅でも使えるようになったことは、活気的なことだと感じます。
さて、今では当たり前になった介護ベッドのある風景ですが、その機能はといえば、まだまだ上手に
使えていない方が多いのも事実です。
高さの上げ下げは、介護をされている方のためだけではなく「介護をする人」のために使ってほしい機能です。
おむつ交換や食事の介助、服の着替えを手伝う時も、ベッドは介助する方にとって一番楽な高さに調整
しましょう。
また、介助をするときはできるだけ自分の近くに、対象者の体を近づけることで無理な姿勢を取らなくて
済むようになります。ベッドの高さ機能や『移乗用具』と呼ばれる用具を上手に使いましょう。