2022年03月11日13:54
介護の問題, 暮らしいきいき館, 高齢者の気持ち
介護者の気持
こんにちは。暮らしいきいき館のケアマネです。
夫婦二人暮らし。奥様が旦那さんのお世話をしています。足腰が弱り外出が難しく受診にも行けなくなり、往診の先生に診てもらうことになりました。
往診初日、先生は患者さんと何気ない会話で何か察したご様子。「○○さん、今日は初回なので簡単な質問テストをしましょうね」といわれ問いかけを始めました。
「今日は何月何日ですか?」→「2月になったところです。」(3月でした)「100引く7は何でしょう。」→「100引く、、、えーと、、、」 「100引く7です」→「えーと、、、、」(てのひらに指で数字を書いています。何度も何度も書いていますが、やがてやめてしまいました)「お父さん、暗算は得意だったのに、、」奥様がつぶやきました。
これまでも生活の中でも同じことを何度も聞いてきたり、ごく親しい人の名前がわからなくなったりなどの事はありました。でもなんとなくやり過ごしてきていました。暗算はとても得意だったとのことでしたが、、、。
「お父さん、何かおかしいけど、、まあそんなものかしら。体調が悪いからよね。しゃっきっとしているときもあるんです。大丈夫ですわ」
そういわれて奥さんは少し寂しそうに見ておられました。先生は奥さんの不安を察していて明るく対応してくださっています。
弱っていく家族の現実を知り、受け止めるのはさみしいし、つらいです。
2人っきりの家族ならなおさらです。ご家族は不安でいっぱいになりますよね。
それでも、毎日生活していかなくっっちゃいけない。本人様、ご家族様が少しでも多く笑って過ごしていただけるように、支援をしていきます。
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