さて、ブレーキの話の続きですが・・・
ここからの続きです!
「ブレーキワイヤ」や「組み付け」に問題がないという設定ではじめます・・・
ワイヤーは新しく交換して、ホイル部品の(軸のガタもない)組み立ても正常で車体に組み込まれているって事です!
でもね・・・ 普段は分解しなくて良い箇所なんですが、何らかの事情で分解されることもあるかと思いますが。
ここのナット緩めるとき、どうしてますか?
なんらか治具とか使っていますか・・・
めがねレンチ入れて、上の画像のようにやってないですか?
準備もなにも要らないから簡単な方法ですが・・・
実は大きな落とし穴なんですよ! 理解できてる人は注意して作業されていますが
ブレーキシューを固定している、この部品ですが
バックパイプを挟むようにU字のステーがありますが、ここに変な力が掛かり曲げたりすると
この部品自体が変形することがあります。
支点のピンとブレーキステーのカムの位置がズレるとドラムにブレーキシューが均等に当たらないので
操作に違和感があったりします。
バックパイプの径が小さいフレームで、他メーカのブレーキを無理に組み込んでることがありました。
U字ステーを曲げたりしてるから「ブレーキの調整をお願いします・・・」 なんて修理で預かってきてもね~(涙)
最近は、そんな改造は見ないですよ!
U字の部分がしっかりとバックパイプを挟んでいる状態にしないといけません。(若干の隙間はありますよ!)
「広げたり」「曲げたり」でパイプとのガタツキが大きな状態で使用を続けると固定しているナットが
緩んだりしてきます。
車軸のベアリングを固定するダブルナット部分の緩みに関係することもあるんじゃないでしょうか・・・
ブレーキシューに話を戻しましょう~(笑)
こうしたら比較できますね!
ブレーキシューを外すと、当たり面の違いがわかるでしょ!
でも構造的に、こうなっちゃうのかものかも知れません・・・
ブレーキシューの変磨耗とか削れカスが油分と混ざって付着したままの状態だと
操作性も悪くなります、キィ~とか音が鳴ることもあります。
で、どうするかです! まず新車じゃなくてある程度使用した車いすの場合です・・・
ここを加工します
画像の〇印部分の磨耗していない部分の段差が大きい場合は、ブレーキシューの磨耗して汚れている
高さに合わして削ります。
ブレーキシューを分解したら、元の位置と異なる箇所での固定になると
この段差が邪魔になる場合があるかもしれないので削ります。
本当は分解しない方がいいと思います。
ヤスリで削ると、高さが同じになれば汚れた部分も削れるようになるので
作業はそこでストップです!
ガリガリやりたい心境は察しますが・・・ 当たり面が出てるので、私はそのままか
耐水ペパーで、軽く表面を慣らす程度にします。
ホイルのドラム部分を含めてブレーキシューも、脱脂や汚れをここで取り除きます
パーツクリーナーをぶっかけるのはダメです!
ウエスに含ませてから拭き取ってください。
ブレーキステーのカムの部分やブレーキシューの支点部分にも潤滑剤やグリスを少し塗ります
金属部分のキシミというかビビリ音や動きをスムーズにするためで、ほんとに少量ですよ。
支点部分はブレーキをかけてシュー部分が開くと中心の位置は自然に決まるので
何度か確認しながら固定しますが、ワッシャーの固定痕で判断してもいいかもしれません。
ドラムに対して中心がズレるとブレーキの効き方が前方と後方の動きに違いがでますので
動作確認は必ず必要です! ややこしくなるから、分解しない方がいいんですよね・・・
ブレーキシューの汚れはOK~! ドラム部分もOKです!
私の対応方法ですが・・・
次回の「小ネタじゃないのよ~裏ワザよ」に続きます(笑)