バッテリーの点検の紹介で「JWX-1」についてですが。
ご存知の方もあるかと思いますが、ちょっと紹介します!
バッテリーの接続端子の部分です。
凹みの部分が判りますか? バッテリーの着脱の際に、電源を切っていないと差し込んで「ピーッ」なんてこと
あるかと思います。
そんな使い方をしていると、バッテリーを差し込んだ時に接点で「ショート」して磨耗します。
※神経質にならなくても良いんですが、バッテリーの着脱の際に必ず電源を「切る」にしてからやりましょう!
バッツテリーの受け側です。
こちらの接続部分も、汚れや腐食があります・・・
ウエスなどで汚れをふき取るだけでもいいのですが、私はコンパウンド(鏡面仕上げとか極細)を利用しています。
分解して部品を並べました~
画像の左が、汚れた状態です。
残りの3個はコンパウンドで掃除しています、接触不良を起こしたりする原因になる場合もあるので
修理の際にちょっと「ゴシゴシ」やっています。
この部品は分解しなくても、作業は出来ますので「汚れてるかな~」なんて思ったら掃除してください!
分解したので増し締め確認!
ついでと言ったら怒られますが、バッテリーケースのステーネジの緩みがないか確認もします。
緩んだ場合も、バッテリーに不要な振動を与える原因になります!
ステーが破損して、バッツテリーがぶら下がることもありますよ・・・
さて、問題なのは「走行時に電源が切れる」なんて修理の場合にこれらの部分のチェックをお願いします。
点字ブロックの上を走行した時や横断歩道の白線を通るときなど
あの「ガタガタ」した振動も実は、バッテリーの受けとバッツテリーが動く要素で長期に渡り使用を続け
接点の磨耗が進んだ状態では、急に電源が切れたりします!
電源を入れ直すと通常に走行できますので、あせらなくても良いです。
バッテリー端子の磨耗は利用していると起こることなので、私は消耗品の部品という認識を持っています。
だから、点検や清掃したり状態の確認をする作業項目の中に入っています!
※このバッツテリーは簡易診断が出来るので、劣化度合いなども確認しましょう~
路面状況や、車椅子の状態(ソリッドキャスターとか空気圧が低いタイヤ・ハイポリマー)など起因する
要素はたくさんあります。
これらの要素をすべて取り除けたら良いんですが・・・ 無理ですよね。
修理や点検の際には、経年変化などに注意して消耗品に関しては念入りな確認をしてくださいね!
バッテリーの端子に関してはメーカーで修理が可能ですので、バッテリーの劣化具合や使用期間に応じて
修理を推奨してください。
リチュウムイオンバッテリーでは、バッテリーケースとバッテリーをベルトで固定する対応をしたこともあります。
ご自宅の周りには「ガタガタ・ゴトゴト」と避けられない路面状況があるので出来るだけストレスにならないように
ちょっとした工夫ですね!
車いす安全整備士の大西でした!