ネットで調べ物してたら・・・ 「チェンジニア」という言葉が??
「部品交換しかできないエンジニア」とか
「原因を突き止めて修理ではなく、部品交換する」
なんて書かれていました・・・(涙)
自分で「俺、チェンジニアです!」なんて言わないから
サービスを提供される側からの表現なんでしょうね?
確かに分解して原因を探っても供給される部品がアセンブリしかない場合も
ありますし・・・ なんらかの部品を流用するとかピンポイントで修理しても
それが起因して別の問題や症状が発生する可能性もあるし、今の世の中じゃ~
難しい選択であることも事実です。
分解調整をおこなうよりユニット交換のほうが、効果的で効率が良いという
前提で「モノ作り」してる場合もあると思いますし
業種によって色々事情があるかと思います。
車いすの場合で「パンク」を想定すると・・・ チューブ外して穴位置を確認して
下地処理してパッチ貼って~ も正解ですが
パッチは応急(暫定)の対応と考えますので
本当はチューブ交換と思います。 ← 判断はそれぞれですが!
「バッチがはがれる」かも?というリスクが残りますし・・・
「バンク修理できないの?」と言われても・・・ 困りますよね?
ただね、「エンジニア」でも「チェンジニア」でも過去の経験や事例に基づいてとか
マニュアルに添ってとか、仕事に根拠があると思うのですが・・・
「エンジニア」の認識もなく「根拠」も無く単に作業をおこなって
そこには工夫も改善もなければ・・・
本当の「チェンジニア」と呼ばれちゃうんでしょうね~(笑)
さて、そんなこと考えながら・・・ ヤマハの「JWー1」の修理です、古い機種です。
来年の2018年7月末には部品供給が終了します! ← 「買いだめ!」じゃなくて、ご利用のユーザーに乗換えなどの案内をしてください!
作業内容は、「タイヤ」「チューブ」「キャスタ」の交換です。
こんな症状の破損があるとか・・・
ここを確認しないといけないとか・・・ 「経年変化」など考えるといろいろあります!
タイヤ交換の指示ですが、やっぱりそれだけだとね~
車体の点検って言っても確認漏れがあれば、後々修理につながることも
十分に考えられます。
こんな時に「チェンジニア」なんて言われるのかな~
なんて思います(涙)
あれと~ これと~ 確認ポイントがあります。
ホイルを外してスポークの確認をします・・・
スポークカバーを取り付けているので判り難いですが。
やっぱり~
4本折れています!
タイヤを外して、リムフラップを組む前にハンドリムの
固定ビスも緩みの確認をします!
安全整備士の講習中にもありますよね!
プーリーの緩みやベルトの磨耗も確認します・・・
タイヤ押えブレーキも磨耗してますね~
交換が必要な部分など確認しながらの作業になります
指示内容の作業は終わりましたが、折れたスポークは組み直してから一応出荷しますが
ホイル交換の案内をユーザーへ伝えてもらうように担当者へ連絡します・・・
断線や接触不良、クラッチワイヤーやリターンスプリング
などの様子もあわせて確認しています。
壊れて修理の簡単なパターンじゃなく、部品の供給が終了する車両です
私的な考えですが、ベストなコンデションで利用してもらうにも限界があります・・・
簡単に「点検して」と指示されますが・・・
あれこれ考えて作業するので簡単じゃないんですよね! 特に車両が古くなると。
ピンポイントで修理しても、すぐに追いかけて次の箇所の修理など発生することもあります。
関連する箇所の同時交換の提案や、今後修理が起きそうな箇所の確認なども必要ですし・・・
でも新しい車いすとの「出会い」をセッティングできれば、もっといいんでしょうけどね。
車いす安全整備士の大西でした!
《追記》2020/10/28
車いす安全整備士の点検表に関連した作業に関して、新しく更新する予定です
下記リンク先の「お知らせ・・・」を確認ください。
https://www.kawamura-gishi.co.jp/wv09/2020/10/post-186.html