キャスターの点検清掃
キャスターの点検で、糸や髪の毛が巻き込む状態を見ると思いますが。
もちろん、取り除く対応をして頂いていると思いますが・・・
今日は、清掃プラスの作業について少し話しをします!
清掃して組み付けた際に、動作の確認をします。
組み直しをして、転がりの確認をしますが・・・
試乗しながらキャスター軸ハウジング に、手を当てて下さい。
このときに、キャスター軸ハウジング(ケース)に「コツコツ」と振動が伝わることがあります。
荷重が掛からないと、判断しにくい時があるので
必ず乗車して、確認して下さい!
「カタカタ」や「コツコツ」など、確認される場合はベアリングの損傷など考えられます。
ベアリングの矢印部分に、変色や変形があります。
糸くずなどが巻き込み、使用を続けるとベアリングのシール部分を圧迫したり
室外での利用の際は、埃や水などベアリングを傷める原因はあります。
ベアリングを傷める原因として、いろいろありますが・・・
①糸くずなどが巻き込み、そのまま使用を続けた場合は
シール部分を圧迫してボールと直接接触することもあります。
②段差などの乗り上げなどで過度の力が掛かる場合。
③防水の対応がされていない為に、水分による影響。
④キャスター輪のベアリング受け部分が、何らかの原因で遊びができて
キャスターとベアリングがしっかり固定できていないなど。
糸くずなどを取り除くことで、回転の抵抗が無くなり顕著に判る場合もあります。
本来は、キャスターやキャスター輪の交換対応になりますが!
ここからの説明や方法はあくまでも、「大人の事情」で交換したくても出来ない場合や
応急的な対応と判断して記事を読んで下さいね!(笑)
チョットくたびれたベアリングです、変色やシールの変形が判りますよね!
ベアリングの確認・・・
ベアリングの外輪(アウターレース)と内輪(インナーレース)を持ってぐらつきの確認をします。
ぐらつきの大きいものや、ジャリジャリといった感触があれば交換です。
※シジミやあさりの味噌汁でありますよね、口の中で砂を噛む感触・・・あれです(笑)
取り外しは、インナーレースを叩くようにして下さい。
取り付けはベアリングを傷めないように、アウターレースを均等に叩いて取り付けてください。
このキャスターに使用されているベアリングには、「608Z」とシール部分に打刻しています。
早速、物色に行きます~
これこれ~!
ホームセンターで見つけたのがこちら・・・「608ZZ」
ZとZZとは?
ベアリングのシールが片側なのが「608Z」で、両面にシールがあるタイプが「608ZZ」
互換性があるので、対応できますね。
ベアリングは消耗品と私は考えます・・・
糸や髪など巻き込んだものを除去しても、傷が付くと転がりに抵抗ができます。
厄介なのは振動が、音と表現される場合もあり
不快に感じられる場合が多いですね。
ベアリングの交換で解消できるなら、この交換だけでも推奨します!
知ってますか・・・?
ベアリングにはグリスが塗布されていますが、外部より粘性の低いスプレーオイルを注すことを聞きますが
飛び散らないように粘度の高いグリスが、塗ってあるので逆効果です
スプレーオイルを注した時点では、スムーズに動きますが・・・
グリスが流れると金属同士がこすれるようになります、一時の対応になりますので注意を!
また、長くなるので本日はここまでにします(笑)
次回も荒技です・・・みなさん知ってる方法かな?
ま~ベアリングは消耗品ということで、スプレー「シュッシュ~」だけの対応は禁止ですよ!
車いす安全整備士の大西でした。
《追記》2020/10/28
車いす安全整備士の点検表に関連した作業に関して、新しく更新する予定です
下記リンク先の「お知らせ・・・」を確認ください。
https://www.kawamura-gishi.co.jp/wv09/2020/10/post-186.html