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キャスターの分解清掃・・・続き

昨日の続きですが

キャスターの点検で、ゴミを除去して動作確認をした際に

ベアリングに異常があった場合・・・でした。

 

キャスター輪の交換の選択が出来ない場合、ベアリングだけでも交換しましょう!

メーカーさんに発注も出来るはずですし、一般に市販されています。

 

キャスター輪の摩耗や、変形などがある場合は

キャスター輪の交換が優先ですよ! 

 

キャスターの断面です。 

キャスター輪を外して清掃して、取り付ける際にも「ポロリ」なんて・・・

経験ないですか?    

 

 

部分交換で廃棄になった日進さんの「6インチクッションキャスター」をカットしました。 

画像をクリックすると見えると思いますが、〇印のベアリングアウターレースに 

「サビ」が確認できます。 

 

上部のみ薄くサビが確認できます、下部はきれいなままです。 

キャスターの受けの部分に、ベアリングをはめ込んでいますが

圧入とういか、取り付けに多少抵抗感がありますが使用状況や 

経年変化など単一の原因ではないと思いますが・・・隙間がある状況と判断出来ます。

  

 

もうチョット、サイズがシビアならね~ 独り言です!

 

ベアリングが良い状態でも、受けの遊びがある場合

走行時に負荷が掛かります・・・ベアリングもダメージを受けます。

「クルクル」回るベアリングの動きに「くねくね」の動きが加わり・・・わかりますか?(笑) 

 

20130518_145558.jpg

チョット細工を・・・ 配管のシールを利用して!

ベアリングに対して1巻きして、組み付けます・・・

ご存知のネタならごめんなさい。

 

 

20130518_145657.jpg

はみ出た部分はきれいにカットします。

微妙な隙間は対応できます、でもあくまでも応急の対応ですので

利用者への説明は必要ですよ!

 

まだ、ベアリングの対応方法はあるんですが・・・

ここまでに、しておきます(笑)

 

最近は、「効率」や「効果」を求められますが、ムダや失敗から得られることはたくさんあります 

そこから「効率」や「効果」を考えて対応を進めてくださいね!

これらの対応は、部品交換をするまでの一時的な対応として考えれば、無駄な行為かもしれませんが・・・

あると思うんですよ・・・「ありがとう」って言葉や気持ちが!

 

※くれぐれも一時的な対応です、作業経験が少ないとか判断が出来ない場合はダメです!

 

ベアリングにスプレーオイルを吹いたらいけない?

20130520_114747.jpg

シールを外し内部が見える状態に・・・

多少ガタつきや、引っ掛かりがある状態のベアリングです。

洗浄が目的なので、シールを剥がします。

 

20130520_115506.jpg

脱脂洗浄剤でグリスや、汚れを洗い流します・・・

 

ウエスが汚れてます、サビや汚れたグリスと削れた金属片もチラホラ見えます。

最後になりますが、ベアリングにスプレーオイルを吹き付ける話を聞きますが・・・

一般的にシールされたベアリング(本当名称はボールベアリングです)だと外部から

オイルを注しても内部の汚れや、磨耗などの金属片は外部に出ないのでこれらが

ボールレースやボールとの傷をより進行させると思いますが・・・どう思いますか?

洗浄して、粘性の低いグリスを塗布できれば良いのですが

密閉したタイプでの作業は無理です・・・だから、消耗品 と考えて対応して下さい。

 

車いす安全整備士の大西でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

      

 

 

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