こんにちは~
本日は、制動ブレーキのワイヤー調整の話をしましょうか。
ワイヤー調整を行なう場合、アジャスターボルトの位置を中間位置にします。
後からブレーキの握り具合を,微調整出来るようにします。
アジャスターボルトを中間位置にします!
インナーワイヤープライヤーを使用して。
この工具があれば簡単に調整が出来ます!
ロック機構のあるタイプもあるので、一旦ロックすれば両手が使えますし
握り具合も確認できます!
漢(オトコ)なら、ラジペンだぜ~!(笑)
私もラジペンで調整する世代です、これで一発で左右共に同じ張りに調整出来る領域に入れば
一人前というかね~どうなんでしょ?
慣れない人や、初めての調整では、なかなかこの感覚というか…
ワイヤーステーを持ち上げ~の
インナーワイヤーを引きつつ~の ラジペン握り~の が判りにくいんですよね!
ラジオペンチにも、いろいろありまして…
ラジペンの先端部に凹凸のスジがありますよね、〇で囲んでる部分ですが
もともと電工用で利用されていた工具なので、凹凸のスジ が
くわえる部分の前面でなく先端のみのモノもあります、画像の矢印部分は平面です。 前面でなく
この部分でワイヤーを握っても、しっかり握れないから何度調整しても上手く行きませんよね。
ラジペンでの調整が上手くできない… インナーワイヤープライヤーが買えない…
そんな あなた!
夏休みのプレゼントだ~!
結束バンドを利用します。
ブレーキワイヤーのステーナットを緩めて、ワイヤーをフリーにします。
制動(介助)ブレーキのワイヤーステーとアジャスターボルトに結束バンドを掛かるように固定して
まず、こんな感じに!
結束バンドを固定する際に、ホイルの回転を確認しながら固定してくださいね!
ブレーキが引きずらないように、寸止めです!(笑)
ワイヤーステー の調整が出来たら、今度はインナーワイヤーの調整です。
インナーワイヤーの調整
ラジペンでインナーワイヤーの遊びを取ります… 引っ張るだけですよ!
そしてワイヤーステーのナットを固定します。
結束バンドはもう必要ないので、カットして下さい。
いけてます~(笑)
このときに、少しキツイ(硬い)なら調整します!
これがポイント!
ワイヤーステーの1mmぐらい下をラジペンで、しっかりつかんでナットを緩めて
ステーを1mmだけ下げます、そしてナットはしっかり固定します!
おいしい遊びが出来ました!
簡単だと思います、一度試して下さい。
ただ、ワイヤーの劣化や傷みがある場合とか、ワイヤーステーの固定ボルトやナットがダメな場合は無理ですので
調整前に確認して下さいね!
ワイヤーが痛んでる場合は交換ですよ!
ワイヤー調整の苦労の痕が…
公開してナンですが… これは邪道です!(笑)
工具がなくて~なんて状況では、ヒネリがあっていいと思いますが。
常にこの方法はダメですよ!
整備するなら、しっかりした工具や技術も無いといけませんよ!
構造とか仕組みが解れば、こんな応用もできるので困ったときの手段として利用して下さいね!
目指せ~ ラジペンマスター!(笑)
インナーワイヤープライヤーも買ってね~
車いす安全整備士の大西でした。
《追記》2020/10/28
車いす安全整備士の点検表に関連した作業に関して、新しく更新する予定です
下記リンク先の「お知らせ・・・」を確認ください。
https://www.kawamura-gishi.co.jp/wv09/2020/10/post-186.html