おはようございます!
電動車椅子のことですが、昨日の作業でこんな事例がありましたのでチョット報告します。
後輪のタイヤ交換の際に、ホイルを外すと・・・
なにやらワイヤーのような?
こんなシーンを見ることもあるかと思いますが。
取り除いて終わってませんか?
結構ダメージ大きいですよ~ これって!
ギヤーボックスに、こすれた痕があります。
ワイヤーでこすれた、ホイルの内側です。
こちらは、新品のホイルです!
ワイヤーで、こすれてるから新品のホイルと比較すると「ピカピカ」になっています。
これぐらいのホイルの削れは、問題ないのですが・・・
問題はこの部分です。
ギヤーボックスのベアリングがあるのですが、今回の様になんらしか巻きついた状態で使用を続けると
ベアリングのシール(パッキン)を傷めてしまいます・・・
このギヤーボックスはシールが無くなっていました。
ビニール・ひも・ワイヤー巻き込みのままの使用は基本的にダメですよ!
動作確認では、異常はありませんが今後考えられることとして・・・
①内部のシールが破損するとギヤーボックス内部のグリスが抜け出す。
②雨天の使用や、埃などでベアリングが傷つき回転の抵抗になる。
③ガタつきが大きくなると、ギヤーボックスの破損につながる。
などなど・・・ ゴミを除去したら必ずベアリングの状態も確認して下さい!
修理などのタイミングでないと、なかなか確認が困難だと思いますが・・・
目視で確認できる場合もありますので、巻きついていたら皆さんも注意してくださいね!
この車体の場合、お客様に報告して対応を検討してもらっています。
ギヤーボックスの交換とベアリングのみの交換と選択できますので!
ギヤーボックスをバラシテ、液体パッキン取り除いてオイルストーンで研磨して~なんて細かい作業になるんですよ!
ベアリング交換は手間ですが・・・ なんか趣味的な作業になっちゃいます(笑)
出来るだけメーカーさんも、リペアーパーツとして細かに部品の設定していただけたら良いんですが。
「大人の事情」もありますね・・・
車椅子のキャスターも同じですよ!
車椅子のキャスターも、糸くずや髪の毛など巻き込んでることがありますが・・・
これも長期に渡り使用を続けると、ベアリングのシール部分を圧迫したりするので画像にありますが
ベアリング表面の凹みや変色が確認できます。
回転時に熱を持つことが原因するか、はっきりといえませんが錆びやベアリングの破損につながることもあります。
ゴミを取り除いて、逆に音や振動が発生するすることもあります。
早めのチェックや、取り除く対応が必要ですね!
ゴミの除去とベアリングの確認はセットでおこないましょう~
車いす安全整備士の大西でした!