車いす安全整備士, 車いす点検表
点検表 キズやひび割れ、摩耗はないか②

キャスター輪の摩耗についての続きです・・・

参考になりますが、電動車椅子の前輪です

タイヤのパターンによっては、こんなタイプもありますよ・・・

 

 

 

 

「スズキ MCシリーズ」

 

 

タイヤ表面に溝がないので、摩耗を判断するために「穴」があります・・・

この穴の深さを測ることで交換時期を判断します。タイヤの表面(トレッド面)に

溝が無いのは擦り減ったのではなく、滑りや転がりの抵抗を

低減するためこうなってます・・・

 

 

 

 

 

 

「ハイポリマーですが・・・」             

 

上の画像は、新品装着のハイポリマータイヤです!

 

 

これは「画像1」と、しましょう~

 

この画像はインチが異なりますが摩耗したハイポリマータイヤです!

一目瞭然ですよね・・・ 路面と接する部分が平になっています。

 

 

キャスター輪もウレタンなので摩耗が進めばこのような

摩耗状態になると思います・・・

 

 

 

 

「比較できるのか?」

 

 

前回紹介した廃棄キャスター輪と新品と簡単に直径を計測しましたが

新品の直径   150,7㎜ ←6インチは150㎜だけど、成型で若干の差は仕方ないですね!

磨耗した直径  149,6㎜  

 

 

※計測が正確じゃないので、目安にしてください!こちらのキャスターに関して

使用年数とか詳細が判らないのでごめんなさい!

でも1年から2年程度と思います・・・

 

 

直径で1,1㎜だけ摩耗してるってこと・・・ 点検確認表の

「キズやひび割れ、摩耗はないか」  〇 or ✖ どう判断しますか?

キャスター表面に、キズやひび割れなど確認出来ないので「〇」ですかね・・・?

 

 

 

 

でね、ここから判断が難しくなったり趣味の世界に入ったりするんです・・・

後半に続きます、伏線として覚えていてください!

 

さて、話を戻しますが・・・ 

摩耗は少しだけどキャスター輪を確認していきましょう

 

 

 

 

「新品のキャスター輪です・・・」

 

 

 

「外したキャスター輪」

 

キャスター側面の汚れがわかりますか?

 

 

 

「この隙間が・・・」

 

 

「押すと密着します・・・」

 

 

 

濡れた路面を走行した際に、キャスター輪のウレタンは路面と接地した部分が

ホイルと密着するので、上の画像のようになります・・・ 

 

画像に写ってませんが、路面と接地した反対側は隙間が出来るので

キャスター輪に付く、水は隙間からウレタンとホイルとの間に入り込むので

側面の汚れのように、ホイルの隙間から漏れたような汚れ方に

なるんじゃないでしょうか?

 

 

表面摩耗だけでなく、これらの変化にも注意が必要です。

摩耗は、それほどですが経年変化は起きていますよね・・・

 

 

 

「隙間があります・・・」

 

 

カットして確認ですが、矢印部分の左右共に隙間があります

この隙間が大きくなると・・・ ウレタンが潰れるというのが正しいのかな?

ギュ~みたいな音がしたりすることもあります・・・ 

このキャスターでは、鳴り難いかもしれませんが。

 

 

 

 

 

 

ホイルに「リブ」でいいのかな?ウレタン部分がズレないような形状になっています。

これがあるので、キャスターのウレタン部分とホイルのズレが抑えられるので

軋む音の発生は少ないと思いますが・・・ 先ほどの隙間があるので

音鳴りが「0」ってことじゃないですよ!

 

 

 

 

 

 

 

こちらのタイプは、ホイルにウレタン部分をはめ込んでる形状です!

軋むような音などが使用を続けると、発生するかもしれませんね・・・

 

濁したけど・・・ 鳴ります「ギュ~」って(笑)

でも理屈が判って、外れることもないなら問題には

ならないんじゃないでしょうか? 構造上というかウレタンで

クッション性や乗り心地を求めてるんだから、反するデメリットの部分だと思います。 

※これも、のちのち紹介します!

 

 

ソリッドキャスターなら、音の心配はありませんが乗り心地がね~ 

エアータイプのキャスターにしたら、音の心配はありません!

乗り心地も良いでしょう・・・

 

でも、空気補充やパンクの心配があります・・・

でも、最近はエアータイプは無いですよね。

 

 

ここで、少しまとめましょう~!

摩耗に関して基準がないというか、みんなに聞いても

ちゃんとした返答が出来ないんじゃないでしょうか?

タイヤの様に溝があって、そこで判断するように出来ていません

 

 

電動車椅子のタイヤのように交換時期を知る術がありませんし・・・

クッションキャスターは、ウレタンなので「画像1」の状態まで

使えるかも知れませんが・・・ 

 

 

でも接地面が増えて、路面の抵抗が大きい場合に旋回や動きに影響が出ると思います。

重たいとか・・・ 直進性に影響なんてことも考えられますよね。

摩耗だけでなく、経年変化や変形に関しても注意が必要です。

※人が乗らな状態と荷重が掛かった状態では、荷重によるキャスター輪の変形も考えられますよね。・・・

 

 

言葉や説明が不足する部分もあるかと思いますが

キャスターの摩耗や交換時期について考えていきましょう・・・

 

 

 

「車いす点検表」をご覧の皆様へ

ここに記載される内容は、フェイクニュース(偽情報)かも知れません

騙されないように細心の注意を払って最後まで読んでください

だって、6項目のまだ1個目ですよ~(笑)

 

次は、「キャスタ車軸にゴミはないか・・・」の予定でしたが

「キャスターの考察・・・」に変更します、月曜日ですお楽しみに~

 

 

 

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