車いす安全整備士, 車いす点検表
点検表 キャスタ車軸にゴミはないか・・・ 改造か?

 やりたい人はやってください的なネタを少々と

言いましたが・・・ 

 

ここまでの流れで気が付いた方も、いらっしゃるように思いますが

見落としてる方も考えられるので

一応再利用的な話です、自己責任な話題ですが・・・(笑)

 

キャスター輪はそのままでベアリングのみ交換

ということをされてる人もいらっしゃると思います

ホームセンターでも入手できますし。

 

 

新品買えないから、苦肉の策だと思いますが・・・(涙)

参考程度にと思いますが、こんな考え方や方法もあります。

 

 

 

 

「錆びてます、動かないです・・・」

 

 

 

 

脱脂洗浄剤で内部の汚れを落とします、エアーガンで軽く

空気を当て汚れを出すことの繰り返しで、1/8回転動く

程度までしか回復しないベアリングですが。

 

汚れをとりのぞきつつ・・・

 

 

 

 

 

「ある、スプレーを・・・」

 

 

 

 

LSベルハンマーという潤滑剤があります

ご存知の方も多いかと思いますが「スズキ機工の潤滑剤」で検索してください

そちらに、ちゃんと説明があります!

 

 

先にググって、「うぉ~」ってなってから

この先を読んでください~(笑)

 

 

 

錆びたままじゃダメですよ、動くようになりましたけどね・・・

ま~ 錆びのベアリングはオマケなので無視してください。

細かな振動は残ってます・・・

 

※保持器など破損することが十分に考えられるので錆のある場合

 再利用はダメです!

 

 

 

ここからなんですが、私は通常の業務ではやりません!

そんな内容の話になります・・・

通常は部品交換の対応や、予防的な対応をします。

 

 

でも、皆さんと同じ立場なら・・・ 備品の購入に制限があるとか

メンテを一切合切任されているとか

ある物を有効利用しないといけない立場なら・・・

 

どうするか? わかりますよね・・・(笑)

 

 

 

「この状態でしたよね・・・」

 

 

 

 

さて、毛髪が巻きついてシール部分がくすんだ色になっている場合のベアリングですが

内部に毛髪が入り込んだりグリスも汚れてましたよね!

ベアリング内部のダメージはありませんが、そのままだと悪くなっていきます。

 

 

なので、「自己満足ヲタク」なら、こんな方法を考えます・・・

※以降「自己ヲタ」と称します(笑)

 

 

 

ベアリングを外しますが、自己ヲタの人はきっと本能で動きます・・・

だから、テーブルや台の上にキャスターを「コンコン」と対角に打ち付けて

ベアリングを抜きます・・・ 

 

 

 

 

 

「こんな感じに・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

「来ました~」

 

 

 

 

画像のようにべリングが浮き出てきます・・・

もうポール・モーリアの「オリーブの首飾り」が

頭の中に流れてます ~♪ (笑)

 

 

 

 

「シールを外します」

 

 

 

自動車用の工具ですが名称は忘れましたが・・・ 先端の尖った物を利用して

内輪との隙間に差し込み、少しずつ浮かして剥がします。 

 

 

精密ドライバーのマイナスでも代用できますが、折れたりして破片が

目に入らないようにゴーグルや保護対策はしっかりと!

怪我しないように・・・

 

 

保持器を潰すとダメなんで深く指し込んでもダメですよ!

あ~ 邪道な作業だ。

 

 

 

 

「洗浄します~」

 

 

 

 

シールを外して、内部を洗浄します・・・ 自己ヲタなら「LSベルハンマー」を

噴霧し、少し慣らしてから組付けます・・・

グリスも多少使うかもしれませんね、潤滑油だけだと音の心配もあるので

少しだけ味付けします・・・

 

※隅々まで浸透させ、余った油分は拭き取りましょう。 

 

 

リチウムグリスだけでもいいですけどベアリングの裏側まで

しっかり馴染ませてください。

グリスの場合は、粘性の関係で空転時の抵抗が残る(増える)かも

知れませんが走行に支障がある抵抗ではないので

気にしないで下さい(笑)

 

 

空転に何の意味があるのか? 私は不思議に思いますけど・・・

でも脱線するから、後にしましょう(笑)  

 

 

もう一度言いますよ!

毛髪の巻き込むキャスタ輪の外側はシール外すと汚れてました!

毛髪も入り込んでました。

 

そして内側はきれいでしたよね・・・ 

だから、シールのない方をキャスタ輪の内側になるように組み直します。

 

 

今回のクッションキャスターは、摩耗で極端に減るって

感じではないですよね、キャスタ輪の摩耗よりベアリングの傷みに

注意するべきです・・・ 

 

 

内部から「ガタガタ」「ゴリゴリ」って時は壊れる間際です・・・

だから、初期の段階で内部を清掃してグリスも良いけど

LSベルハンマーとか金属表面に作用する潤滑剤など利用すればね!

わかるでしょ・・・ 

 

これは、シール部分に毛髪が絡んで変色して

内部に少し入り込んでしまった状態の対応ですよ! 

 

 

でもね、こんな手間なことしたければ

それは、それでいいんですが・・・ 楽しめますしね(笑)

 

 

でも、趣味の世界だし外観からやったかどうか判断できない

自己満足の世界です・・・ 悲しいでしょ?

 

 

 

《注意》

 

記録簿等用意して車体の管理は必要です、履歴管理をおこなわないと

別の人が見たら、不良と判断するかもしれません。

車いす安全整備士でいう「改造」です正規の方法ではありません

技量もあり、しっかり管理できる状況での対応です

ご理解ください。

 

 

 

 

 

だから最初から定期的にキャスターのゴミを取り除くことを

お奨めします! 

コンディション良く、使える訳だから・・・ 

 

 

溜まった時点で取り除くのは、内部に入り込んでるかも知れません?

だから、タイヤに空気入れるのと同じタイミングでも

いいんじゃないでしょうか。

 

 

キャスター輪の軸の汚れの除去・・・ 意外と盲点だと思いますよ!

面倒だからスルーしてませんか?

 

 

私は、自己ヲタじゃないですよ(笑)

 

 

wv09
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